イタリア・ブラ「チーズ祭り」報告
Cheese2007
塚田宏幸(札幌市)

2007.9.24-25
(イタリア・ブラ市)

写真をクリックすると大きな画像(850×565ピクセル)をご覧いただけます。
 
1 北イタリアのブラにやってきました。チーズの社会的な格上げが目的で1997年から奇数年ごとに大規模な「cheese」祭が行われています。今年は9月21日より4日間で述べ15万人が参加するイベントとなりました。
2 グレートチーズマーケットと題された試食販売ブースです。186人のチーズ商が販売に携わっているそうです。山積みのパルミジャーノをバリケードにショップを作るなんて日本では信じられません。ちなみに、撮影は開催初日の朝なので皆まだ準備中・・・。
3 見たこともないチーズの数々に、目は輝き腹は鳴る!チーズ商の話を聞きながら試食を繰り返していると、あっという間に時間が過ぎています。噛むと薄い皮の中からミルクがジュワっと溢れでてくるモッツァレラ、5年間しっかりと熟成させたコクの結晶パルミジャーノ。うーん、ボーノ!!

4 チーズのディスプレイも芸術的です。写真のチーズは、表皮に葡萄をまぶしています。よく見ると、飾りにも同様の葡萄が!こういうセンスが、さすがイタリアです。

5 食の大学の学生たちに取材をうけました。「どうしてブラへ来たのですか?」「どんなチーズが好きですか?」と質問は続きます。よくよく話し込むと日本人学生が2人。偶然の出会いも旅の楽しみ。彼らと意気投合し、彼らの企画するワークショップに参加することにしました。
6 こちらはプレシディオ(味の箱舟の1ランク上のプロジェクト)の食品を中心に扱ったジェラート屋さん。マンダリンやバニラ、カカオなど世界のプレシディオを楽しむことができます。ちなみに、ジェラートの料金は決まっておらず、右下に見える木箱に寄付金をいれます。
7 パンフレットによると4日間で33テーマのチーズに関するワークショップ(味覚ラボラトリー)が行われています。これはガイド付きの試食会で、人気の熟成師がチーズをセレクトした会や、地域や乳種を限定しチーズを楽しむ会などがありました。ただ食べるだけじゃなく食の背景も味わうことで、心もお腹も満足!!
8 僕たちは「ビールとチーズの会」に参加。チーズの嗜好が本来の味から離れ、匂いの弱い方食べやすいほうへと向かっているのを危惧し、もう一度本来の味を見直そうと、伝統的な製造法で作られた匂いの強いチーズが登場しました。これには一同「臭いけどたまらな〜い!!」を連発。ビールは食の大学の学生とイタリアの著名なビール醸造家が共同開発したそうです。


9 エノテカに来ました。ここでは、ワイングラス入れを首にぶらさげ、68種類のブルーチーズを含む約200種類のチーズと約1500種類のワインを楽しみます。分厚いワインリスト片手に、思い思いに酔っ払いまっしぐら。

10 今回のメインテーマ、ブルーチーズをお皿に並べました。一つ一つのチーズに、名称・産地・簡単な説明書きがされています。ブルーチーズのほかに、EUに加盟したばかりの東欧諸国(特にブルガリア、ルーマニア)のチーズは今回のイベントの見どころのひとつとなりました。
11 世界には驚くほど沢山の味わい深いチーズがありました。この一日で、ますますチーズの虜です。全身カビとアルコールの匂いにまみれ、ブラを後にしたのでした。
 
撮影:塚田宏幸 ※写真の無断使用は固く禁じます。
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