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「20年後50年後の子どもたちと共に、きれいな地球で暮らしたい」 この言葉で、スローフード運動を呼びかけていた。 それはどこまでも限度を知らず、地球を壊し続ける人間の愚かさへの反省でもあった。今回の自然災害は、誰も予測することはできなかった。ただ呆然と立ち尽くし、無力感を味わい、共にすごした人たちを思い、痛みを分かち合った。この絶望感から立ちあがるためには、心を支えあう仲間が必要だ。 ましてや同時に起きた「原発事故」は、それとは異質の重荷を背負うことになった。自然への畏敬の念を忘れたかのような、人間中心の欲望の象徴でもある原発への脅威は、心の奥深くで怖さを感じていた。その予感が的中するかのようないたましい事故がこの日本で起きてしまった。そして2ヶ月が過ぎても、いまだ収束できず、じわじわと人々の心をしめつけている。 そんな中で危ういのは、子どもたちの命。守るための中心にあるものは、やはり「食」。むなしさの中であっても、このまま何もせず・何もいわず、この時代を生きていくことは人としての責任と誇りをなくしてしまう。 豊かさとは何か?幸せとは何か?子どもたちの未来のために何ができるか?考え、実現していくひとりひとりの声が、世界を変えていくことができる。 その「ひとり」が「ふたり」に、そして「さんにん」に、とつながるように祈りを込めて語り合おう。きれいな「空・大地・水」が安心な暮らしを約束し、心を繋ぐ「ふるさと」への思いとなる。今からでも遅くはない。スローフードは希望の哲学、未来の子どもたちのために、きれいな地球を手渡ししよう! スローフード・フレンズ北海道 代表 湯浅優子 |
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●スローフードジャパンの新役員から自己紹介とメッセージが届きました。こちらからどうぞ。(1/31) ●名古屋で行われているCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)に「生物多様性をめぐる状況と課題−種(たね)と味の多様性を守ることの重要性−」としてスローフードの立場から意見表明しています。 詳しくはこちら(wordファイル52kb) ●論説「つながりを学ぶ」4回シリーズ(湯浅優子) ●2005年帯広で行われた「スローフードシンポジウム」の模様はコチラ。カルロ・ペトリーニが基調講演で熱く語りました。 |
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