手前味噌をつくろう2008 & 桜餅づくり
昨日の味噌造り&桜餅づくりに参加された皆様、お疲れ様でした。
参加者は、12組20名ほど。
ベビーカー3台の赤ちゃんほか、お子さん連れでたくさん来ていただいたので、大変賑やかな半日となりました。
ももさん、嶋田さんらの「ベテラン」組が、初めてやる方々をうまくサポートしていただきながら、手際よく作業が進みました。
中でも嶋田さんちの兄妹が大活躍でしたね!
豆を入れる兄と、ミンサーをまわす妹。茹でた大豆をつぶす作業は嶋田家の兄妹に受託生産でした。
一方で、平島さんは、初めて煮たという小豆を持ち込み、西野先生に教えを請うたレシピでお赤飯づくり。ご飯が炊けるまでの間に、餡を作り、炊けたお赤飯で桜餅を作りました。
餡の作り方、桜餅づくりにおいては、若林さんがいてくれて、本当に助かりました〜。
味噌の仕込みがみな終わった頃に、桜餅も完成。
アンの鈴木さんが入れてくれたオーガニックコーヒー(カフェインレスに子育てママ達は感激)を飲みながら、こんなに簡単にできた桜餅をほうばり、「桃の節句には、我が家でも手作りしよう♪」という話題に、花が咲きました。
山本さんが外山さん息子さんの話を紹介していただいたばかりでしたので、調理室でスリッパに履き替えるとき、みな呪文のように「靴は揃えなきゃ、揃えなきゃ」と言いながら、靴をそろえていたのが印象的でした。
いつもいつもおんぶにだっこだったアンの鈴木さん、「のこたべ」とコラボで桜餅企画を声かけていただいた平島さん、赤飯などレシピ尾いただいた西野さん、味噌桶・大豆のことをレクチャーいただいた青木主幹(&宮田大さんspecial
thanx!)、桜の葉の相談にのってくれた深江さん、黒豆送っていただいた森田さん、ほかほかみなさまありがとうございました〜。
今回味噌造りの話をしたときに、道食品政策課の宮田さんを通じ、味噌造りの歴史等を研究されている九州大学石村先生をご紹介いただき、石村先生から味噌樽についての興味深いお話を伺いました。
その話から、味噌のお話をご紹介します。
--------------
戦後、自給的な食生活を構築していく中で、その象徴とも言えるのが「味噌造り」でした。しかし、作っていたじいちゃん、ばあちゃんが亡くなり、また核家族化が進んだため、味噌造りを自分の家でする人は減少してきたと考えられています。
ちなみに、福島県は、自家製味噌の使用率が全国一。
福島県の味噌について、石村先生の調査結果によると、
○熟成期間は、6ヶ月が13%、1年が20%、1年以上が34%
○仕込む時期は、3月、4月、5月が、それぞれ20%
○作る量は、5人家族までだと1斗、6人以上になると2斗仕込む
味噌造りをしなくなるにつれ、味噌桶も必要なくなり、味噌樽を作っている業者もいなくなりました。
現在北海道内には、味噌桶を作っている方はいらっしゃらないようですが、(注釈:おかみの井出さんは、富良野の職人さんに寿司のひつを注文されているとのこと)福岡県で、味噌桶造りの工房を息子さんが後を次ぎ、伝統工芸を残そうと頑張っている方がいるそうです。
味噌桶の大きさは8升(約10リットル)〜2斗(36リットル)まで自由に選択でき、12,000円(1斗)〜25,000円(2斗)くらいとのことです。タガは、メンテナンスを考えるとステンレスが良いそうです。
味噌桶は、使用する前には1週間程度水を満杯にして木のアクを取る必要があるとのこと。また、使用しないときは、10%程度の塩水を桶の2割程度入れ、絶対に乾燥させないようにしなくてはなりません。
現在、石村先生は、味噌づくりの本を6月に農文協から出版する予定で、原稿を書いているそうです。ご興味がある方は、読んでみてはいかがでしょうか。味噌造りは奥が深い!
【味噌桶工房】
〒834−0067
福岡県八女市大字竜ヶ原250−5
松延工芸
電話 0943−23−1196
ファックス 0943−23−1460
九州大学 芸術工学研究院
人間生活システム部門
教授:石村 眞一
〒815-8540 福岡市南区塩原4-9-1
電話・FAX 092-553-4537
e-mail:ishimura@design.kyushu-u.ac.jp
-------------------------
|