スローフード勉強会−第3回
「人と地域を元気にする2地域居住(佐藤誠教授)」
(札幌市・北海道大学構内)
2008/11/20

 

第3回スローフード勉強会は会員の高山さんよりご提案いただき、北大大学院創造観光専攻教授の佐藤誠先生お招きして、「二地域居住が地域を元気にする」というテーマで行われました。

佐藤先生の提唱する二地域居住とは、田園地帯に第二の家を持ち、週末やバカンスには、都市部で暮らしている時とは違うコミニティでの交流を楽しみながら、自然とのふれあいや地域の食材の恩恵を存分に得るという、暮らし方で、実際に北欧では6〜10%もの世帯がこのセカンドホームを所有しており、ロシアでもコテージ付き自家菜園(ダーチャ)で年金暮らしの老人までもが自給の暮らしを楽しんでいる。

これを日本でも実現できないか、佐藤教授は日本の遊休農地を農地トラスト特区という形で開放し、グリーンライフを人々に提案している。土地を耕しそこから食べ物を得るという人間が豊かに生きていく為に不可欠な行動をさまざまな面で阻害する「農地法」は違憲だと佐藤先生は断言し、既成概念や既得権益に負けないよう腹をくくって豊かさを取り戻す運動をすすめていこうと力強く話された。

フレンズメンバーは佐藤先生の熱い思いを受け止めその生き様に感銘を受けた。
以下、参加者の感想から

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昨日、フレンズの勉強会に参加してきました。
新たなメンバーも増え30名が、北大の教室の中で肩を寄せ合い、佐藤誠先生のお話、聞いてきました〜。「スローフードは、スローライフ(グリーンライフ)」そんな言葉が聞こえてきます。そしてその実現に必要な、腹を据えた暮らし方、生き方!
歯切れの良い話は、世界の実例から、日本で動き出しているプロジェクト、北海道の可能性へ〜、次第に吸い込まれていきます。
あきらめてはいられません、文句を言っても仕方ありません。「やるしかない!」「健康で美しい人生を!」そんな元気な掛け声が、腹の中に染み渡りました。(ゆあさ)
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 佐藤先生からは、大変面白い人柄がにじみ出た講演をお聞きすることができ、ありがとうございました。
 行政の立場から考えると、2、3年前から、「団塊の世代大量退職により、これから二地域移住はムーブメントになる!北海道移住の経済効果は数百億円!」と鼻息荒く「北海道移住(二地域移住を含む)」に北海道をはじめ各市町村も取り組んでいたところですが、なかなか本格的に火がついている様相ではありません。
 都会重視の価値観や、高齢者医療への心配、また市町村側からすれば、二地域移住であれば市町村税も払ってもらえず、借家であれば固定資産税も払わない人のための公共サービスの提供が困難であるという立場もあるかと思います。
 1つの定型的な「二地域移住」のフォーマットにあてはめることなく、それぞれの経済状況、家庭状況、価値観にあわせた二地域移住のスタイルがあればいいのでは、という佐藤先生のお話を聞き、我々が三笠の鈴木さんのところで行った田んぼプロジェクト(&石釜部)もある意味私たちの価値観や、時間的制約等にあわせた「ダーチャ」なのかもしれません。
 田んぼプロに集まる人もまた、小さなコミュニティ。集まった人たちの笑顔を振り返るだけで、心温まる気持ちになります。
 全ての人が、田舎暮らしをしようとしても、できる人、できない人がいる(私は札幌でやりたい(やらなければならない)仕事があると思っています)中で、自分たちの田舎暮らし願望を少しでも満たしてくれる鈴木さんの田んぼは、本当に大切な存在であると、この1年の田んぼを振り返ってつくづく思うところであります。(こんの)
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フレンズの皆さん こんばんは
先の湯浅さん、西田さんのメールにもありますように、20日、無事、佐藤誠先生勉強会が行なわれました。
寒い夜、しかも前日の大雪で足場が悪い中、30人近い方にお越し頂きました。本当にありがとうございました。
私の不手際で、会場が急遽変更になったり、狭かったりして、ももさんを始め、皆さんにご迷惑をかけたことを心よりお詫び申し上げます。
内容の方は、追って、このMLでも紹介しようと思っていますが、先生はいつにも増して、熱く語られ、ふだん授業を聞いている私でも、感動するものでした。
お越し頂いた方、それぞれの心に、何かしら残るものがあったとすれば、これに勝る喜びはありません。
私が、佐藤先生に惹かれるのは、そのスケールの大きさです。
縄文から21世紀まで。ロシア・スウェーデンからミャンマー、ポリネシアまで。
お話は時間軸、空間軸を軽々と飛び越え、縦横無尽に展開します。
その根底にあるのは、人生は、瑞々しく、輝くものでなくてならないという信念です。
今回は、私の希望で、勉強会という形を取らせていただきましたが、先生は、もっとざっくばらんに、お酒を飲みながらで良いから、北海道のフレンズの仲間たちと語らいたい、おっしゃっております。
ぜひ、また、何らかの機会が設けられればと思っております。
また遠方でも「来て欲しい」という、ご要望があれば、どこへでも駆けつけます(と思います)。
どうぞよろしくお願いします。(たかやま)
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佐藤先生のセカンドホームツーリズムについて
熱く語る様子は失礼ながら(笑)なんだかほほえましくてとても楽しく聞かせていただきました。
勉強会で配られた資料を家で眺めていたら先生の言葉をメモしていた中で
黄色いハンカチのようなせつない思いのような交流
というのがあり、とても切ないけれどあたたかい人とのふれあいが伝わるステキな表現だなと思いました。
人との交流がなければたとえお金があっても確実に不幸だとワタシは信じているので先生の言葉で再確認できたなぁと思っています。(もちろんお金があるに越したことはありませんが^_^;)
勉強会の翌日、早速友人にダーチャについて話をしたら知り合いで廃車を譲り受けて自分の畑に置いて休憩なんかに利用しているよ〜と教えてくれました。
それだと建築物ではないので農地法に触れないのでしょうかね??
そういやウチの軽キャンピングカーも田んぼプロジェクトのときは近くのキャンプ場で泊まったりして移動ダーチャみたいなもんだなと・・・実践中じゃんっとひとり納得をしてしまいました(笑)(はやし)
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さて、一昨日は佐藤誠先生の勉強会、本当に興味深くお話をお伺いできました。
講演いただいた佐藤先生、企画準備いただいた高山さん、ももさんに感謝いたします。
またおいしいお料理とワインを準備いただいたカンティーナスズキの鈴木さん夫妻に感謝です。(中村修一さんの札幌黄の薫製とミニトマトも大変美味でした)
私のような田舎暮らしの人間には、佐藤先生がお話しされる人間的に輝く生き方そのものが占冠の暮らしであります。
坂本直行さんのように、自らがふらん暮らしている足下でひっそりと咲く花に魅力を感じて生きていくことこそが豊かなことだとあらためて思いました。
街暮らしの人々が理想の暮らしとするその生き方に、田舎の人間はもっと誇りを持たなくてはなりません。それを田舎の人々に知らせるすべもツーリズムの重要な役割だと思います。
そしてコミニティこそがツーリズムだと断言いただき、占冠でもますますコミニティを築いていこうと思いました。
本当にありがとうございました。(やまもと)

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第3回スローフード勉強会
北大大学院創造観光専攻 佐藤誠教授
「二地域居住が地域を元気にする」

■とき/11月20日(木)午後7時半頃より(終了は10時頃?を予定)
■場所/北海道大学情報教育館
■参加費/軽食(おにぎりまたはサンドイッチ)500円くらい+積立金300円
(お弁当持参の方は積立金のみでOKです)
■申し込み締め切り/
11月18日(火)まで(軽食の用意上)*お弁当持参でしたら当日飛び込みでもOK
■申し込み先/ Eメール:info@slowfood-friends.org

勉強会のあとの2次会のご案内です。
場所/カンティーナすずき(南2西3片岡ビルB1)
時間/午後10時〜11時半
会費/3000円


2次会で佐藤先生を囲んで〜かんぱ〜いい(≧∇≦)b
 
撮影:山本敬介 ※写真の無断使用は固く禁じます。
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