2009年度「北海道スローフード・フレンズ帯広」総会
東川・旭川スローツアー

2009.4.19

(東川町・旭川市)

写真をクリックすると大きな画像(850×565ピクセル)をご覧いただけます。
 
1. 昨夜の余韻が心にも二日酔いの頭にも残る朝7時。新田さんの経営する養鶏場「ファームレラ」へやってきました。新田由憲さんから自然養鶏についてお話しいただきました。

2. ファームレラでは外国産の穀物は餌に使用していません。それは外国の食料を輸入して家畜の餌にする現在の日本農業に異を唱えているからです。餌は魚滓、麦、糠、米、醤油滓、粉炭などで、どれも人間が食べても問題のないものです。

3. 鶏舎はとても清潔で、みんな快適そうに土の上で暮らしています。糞は乾燥し、鶏によって攪拌されボカシ肥料となります。まだ暖かさの残る卵をみなで取らせていただきました。

4. 朝食をいただいた上野ファームNAYACafeは昨年放映されたドラマ「風のガーデン」の庭を手がけられた上野砂由紀さんの農場です。農家+ガーデン+カフェという新しい農業の形がそこにはありました。みんなで記念撮影。

5. 旭川まで移動してきました。皆が憧れていた蹄耕法の「斉藤牧場」へやってきました。ここ、日本庭園のようなこの石だらけの場所が牛が拓いた牧場なのです。放牧を翌日に控えたこの日は、フレンズメンバーを放牧。みな思い思いに、坂を上り、水辺に寄り、花を愛で、風を感じていました。
6. 斉藤牧場をオーガナイズしてくれた猿払村の小泉さん。この日往復6時間かけて駆けつけてくださいました。後ろも、この日駆けつけてくれたオカケンさん35歳独身です。
7. この牧場を大変な苦労の末、拓かれた斉藤晶さん。「今の日本人は勉強のしすぎ。勉強をすればするほど頭ばかり大きくなり、感性がなくなる。もっと感じる力を信じなさい。」とお話くださいました。
8. 子供たちは感性が豊かです。すぐに遊びを見つけて駆け回っています。斉藤牧場は市民に開放されていて、多くの人々が集います。

9. 放牧されていたメンバーを集めて記念撮影…。2009年度のフレンズの総会&ツアーはこちらで終了です。みな名残惜しい気持ちを抱きながら、それぞれの地に笑顔で帰って行かれました。ありがとうございました。

10. 帰りに富良野市鳥沼のメンバー、やまもと農園の山本和弘さんを訪ねました。お忙しい中アスパラの甫場や選別作業を見せていただき、取れたてのアスパラを売っていただきました。やまもとさん、りえさん、もっちーさん、ありがとうございました。


参加者の感想(MLから)


総会に参加された皆さん、ご苦労様でした。
斉藤牧場でお会いした皆さん
猿払村の酪農家、小泉です。
総会には参加できませんでしたが、斉藤牧場ツアーだけに参加させていただきました。
良い天気で、すばらしい景色の中で、久しぶりにお会いする方、始めてお会いする方、たくさんの方とお話が出来て素敵な時間を過ごしました。
斉藤牧場は3年ぶりに行ったのですが、相変わらず素敵な牧場で、斉藤さん本人もお元気で、楽しかったですね。
農業が食糧生産だけではなく、たくさんの大きな可能性を持っていることを、行く度に教わります。
また、さすがフレンズの集まりですね。
一箇所に集まるのではなく、勝手気ままに皆さんがそれぞれに歩き回って・・・牛の放牧でも、あんな状態でまとまりが無い時こそ、牛が満足して健康な群の状態ですね。
久しぶりにフレンズの集まりに参加できてとても楽しかったです。
ありがとうございました。
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フレンズの皆さん、総会とスローツアーに参加された皆さん
会員番号39番の橋本です。とても充実した楽しい総会とスローツアーに感謝!
準備に奔走された新田みゆきさん、若狭さん、谷尾さん、ありがとうございました。
ただひとつ、斉藤牧場でスッテンコロリをしてしまって、悔いが残る!
総会の挨拶で湯浅さんの「人に伝わる生き方をしているのか?」という問いにハット
させられましたが、スロースピーカーシリーズでの山川八重子さんのお話が文字通り
そのものでした。山川さんの話が進めば進むほど、感動が深まってくるのです。
山川さん曰く、「年数を重ねるほどに最高!」 
う〜ん、サイコー! これがスローの精神だよ!
「北の住まい設計社」オーナーの渡辺さん曰く、「ロボットの製作技術が人間の手を
越えたとしても、長いスパンで見ると手作りの良さにはかなわない。天然素材にこだ
わると時間がかかるが、それが大事だと思う。」
渡辺さんもやっぱりスロースピーカーなんだと納得して、よけいに美味しい夕食会と
なる。
農家がガーデニングを志し、それをこれほどまでに見事に実現した上野ファームで
朝食とは最高に贅沢な朝食です。
水田地帯でもすばらしい農村景観を創りだせると確信してきた上野さんのお母さん
は、北海道らしさにこだわる「北海道ガーデン」の可能性を娘さんとともに追求して
います。ここにはスロースピーカーが二人もいるんですね〜。
小泉さんと再会した斉藤牧場は、スロースピーカーの楽園みたいなところでした。
「斉藤牧場という日本庭園」
この発想・実践・理念は、びっくりたまげた〜!
びっくりすると同時に、深く深く心から納得してしまいます。
81歳の斉藤晶さんに初めてお会いしましたが、どんな人でも受け入れてくれる心の
広さと明快な説得力あふれるお話は何回でも聞いてみたくなるものでした。
スローツアーの出会いはいつもそうですが、今回は何とも言えないほどに深く感動し
た出会いで、またリピーターとして再訪したいと思うのです。
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スローフード・フレンズの皆さん 総会&スローツアーに参加した皆さん
こんにちは、湯浅優子です。
現場の準備をしていただいた、新田みゆきさん・谷尾恵さん・ 若狭紀恵子さん、小泉浩さん>ありがとうございました!おかげさまです・・・、ただただ感謝です!

総会は、昨年1年間を振り返り、今年の予定を確認しながら、
ネットワークについて、少しでも意見交換できたのではないでしょうか。
内容については、文書にしてあらためて送付しますので、
しばしお待ちくださいね。
真剣に向き合いながら、議論できることは大切です。。
馴れ合いや分かったつもり・・・から生まれる小さな誤解は避けたい
ところですので、きっかけづくりからですね。
その後の山川八重子さんのスロースピーカーの時間。
数年ぶりに、じっくりお話が聞くことができました。
ますます、魂のこもった言葉で、多くの方が涙していました。
ありがとうございました!
そして、サプライズの太田欽一郎さんお手製のお菓子、ご馳走さま!
「北の住まい設計社」に移動。
渡辺オーナーのお話、23年間の歩みのなかで大切にしているもの・・・を、
あの空間で聞けたことはラッキーでした。そして特別に用意していただいた
お料理の数々を、チョッと大人の空間で味わいました(^-^)。
オーナー夫人が「今日のお料理は特別美味しいはずですよ〜」と、
一言とつぶやいていました・・・。シェフの想いが溢れていたようです。
感謝ですね!
2時間があっという間、その後宿泊場所に移動してからの2次会は、
圧巻でしたね。語らいの質が変わってきたような気がするのは、私だけでしょうか?
 
次の日19日の早朝から、ファームレラの卵とりに。ご主人の
よしのりさんにもお世話になり、鳥たちの食べているエサの
お話から始まりました。なんて誠実に、なんて愛情深く、丁寧に食べものを育む
暮らしに感動です!
上野ファーム。農業の現場の新たな一ページを教えて貰いました!
ツアー最終は、旭川の斉藤晶さんの牧場。
久しぶりにお会いし、あらたな交流ゾーンもできていて、
「いつでも誰でも気軽に来れる場所なんだ」と晶さんの言葉。

> 斉藤牧場は3年ぶりに行ったのですが、相変わらず素敵な牧場で、斉藤さん本人もお元気で、楽しかったですね。
> 農業が食糧生産だけではなく、たくさんの大きな可能性を持っていることを、行く度に教わります。
> また、さすがフレンズの集まりですね。
> 一箇所に集まるのではなく、勝手気ままに皆さんがそれぞれに歩き回って・・・牛の放牧でも、あんな状態でまとまりが無い時こそ、牛が満足して健康な群の状態ですね。

ぴったりの表現ですね!どんな光景だったか想像してみて下さいね〜(^-^)。
斉藤牧場には深い「哲学」があります。あの心地良さは、人と牛と年月と自然〜が
生み出したホンモノの世界・・・、だからこそ、時間を忘れさせる感動があります!
感動が人を変える!
その言葉がぴったりの今回の2日間に、あらためて感謝します。
どの風景の中にも、フレンズは溶け込んでいました・・・。
これからも、「互いに高めあい、分かち合い、支えあう」
そんなネットワークでありたいという想いは、手応えとなっていました。
「われわれの生き方は、少しはスローの哲学にちかづいているだろうか?」
そんな想いを反芻しながら・・・。
すっかりお世話になった「リトルトリー号」は、ふらのやまもと農園での再会と
収穫したばかりのアスパラ(甘くて優しい味でした(^-^)!)を分けてもらって
帰宅しました。手元には、「仲間の卵とアスパラ」と言う格別のお土産が、
家族への感謝の気持ちと共にありました〜。
すべてにありがとう!
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フレンズの皆様、総会でお会いした皆様
こんばんは。
東京の宮崎里恵です。大事に大事に持って帰った新田さんの卵
で昨日も今日も卵かけご飯を食べています。おいしいです!
大変中身の濃い総会とツァーに参加させて頂きありがとうございました。
再会した方々、初めてお会いした方々とじっくりお話でき楽しかったです。
小田原からいらした新倉さんにもお目にかかれて、関東のメンバーと
北海道でお会いできたこと、嬉しかったです。
こちらに戻って友人たちに「また(北海道に)行っていたの!?何してきたの〜?」
と聞かれ「今回は放牧の牛(の気分)になってきた!」と言いたいところですが
この楽しさは言葉にならないのでなんて説明したらいいのか困ってしまいました。
多分最近の私の頻繁な北海道通いは周りには奇妙に映っているのでしょう。
山川八重子さんのお話は2年前に味の箱舟ツァーで田んぼに訪問させて頂いたので
その時伺ったお話と重なって一層感動しました。もれなく私も涙を止められませんでした。
情熱を持ってもの作りをされている方々のお話は素晴らしいですね。
スロースピーカーシリーズ今後も期待しています。
「北の住まいの設計社」おしゃれで素適な空間でしたね。こだわりの家具の説明を
伺い、職人技に魅了されました。そこで谷尾さんが私の住んでいる世田谷に直営店
があると教えてくださったのでHPを見るとなんと!私の毎日のママチャリ買い物コースにあることが
判明しました。何回か入ったこともある店ですが、昨日あらためて立ち寄ってみました。
小さな店舗ですが、確かに同じ家具、商品がありました。あの洞爺湖サミットの椅子も!
でも、北海道の大自然の中の小学校の校舎の空間という中でこそどの作品も
溶け込んで見えたのでしょう。騒がしいバス通りに面した小さなお店ではイメージが
違ってしまいます。やっぱり自然の中の「北の住まい」の家具なんですね〜。
店員さんも「本社はいいですよねえ。」と言っていました。
自然ってすごいですね。斉藤牧場での感動もしかり、
自然が人に与える影響も計り知れません。いつも思うのですが大自然の中でフレンズの方々と
お話しするのと、東京での友人たちとの話題は大分違います。
今回も素適なメンバーの方々と貴重な交流をさせて頂きました。
感想は書き切れないのでこの辺で他の方々にバトンタッチします。
体と心の栄養をたっぷりいただいたので、暫くは元気で頑張れそうです。
準備していただいた方々、事務局、会計の方々、いつも運転して下さる方々
お世話になりました。
宮崎里恵
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湯浅 優子さん、ほかご参加のスローフレンズの皆様へ
 初めての総会、楽しく参加させていただきました。
山本さんはじめ,事務局の皆様、いろいろご準備ご苦労様でした。
泊まれませんでしたので,東川およびスローの事も半分以下の感ですが
ご参加の皆さんとお会いでき,そして山川さんのスロースピークや渡辺さんの物づく
りへの想いを聞いて、スローのメンバーでよかったなと思いました。もちろん、美味
しいお菓子・ワインやお料理にも感謝!
 いつかもっと多くに触れたいと思いつつ、身の回りの活動に汗を流していく活力を
いただきました。同伴した者も私の動きだけでなく広い視野で理解してくれる機会と
なったようです。 この一年、皆様が元気に活躍されることを祈ってます!    
いしかりのスローメンバー 村上 岑子
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撮影:山本敬介 ※写真の無断使用は固く禁じます。
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