「子どもの未来と、食を守るネットワーク」
〜北海道の大地にたねをまこう〜
第2回 意見交換会

2011.7.22
(札幌市)

写真をクリックすると大きな画像(850×565ピクセル)をご覧いただけます。
 
1. 第2回目の集会は、札幌市「エルプラザ」で行われました。この日も全道各地から参加者が集いました。
2.

冒頭フレンズのリーダーでもある湯浅優子さんが現状への憂いを語りました。「出始めた食料の放射能汚染はほんの一部ではじまったばかりだと認識しています。あれから2ヶ月、現実を見つめ、もう一度原点に戻って考えていきましょう。」

3. メッセンジャーおひとりめは福島県で8代目の農家、果樹をはじめて4代目の安斎伸也さん。いつもと何も変わらない風景の中で暮らしていて、ある日突然、何k調査が行われるわけでもなく「ここは放射能汚染されている」といわれる事の恐ろしさを訴えました。そして、「リアルに想像してほしい」と福島の現状をお話されました。

安斎さんのメッセージPDF(220kb)をご覧ください

4.

つづいては、北海道コカコーラで企業の社会的責任を担当されている上島信一さんです。NPO活動について、縦の組織力や運動を持続させるお金のスキームについて企業ノウハウを生かしてほしい、また、地域の願いと企業お願いは同じとして、安全安心を競う企業理念の構築を進めたいとお話されました。

5. 3人目はNPO法人北海道市民環境ネットワーク理事長の秋山孝二さんです。企業人としてこの問題をどう捉えどう行動していくのか。新しい時代の電力の安定安全供給、自然エネルギーシフト100のために、おそれず発信し語っていきたい、高度成長を経験した世代としてこのままでは死ねないと熱く語られました。
6. 4人目は神奈川県座間市から来てくださった麦っ子畑保育園園長の大島貴美子氏です。大島さんはあとで心配しすぎだといわれるくらいで良いと、子どもたちのためにできうる限りのことをすべてしてらっしゃいます。しかし自分の保育園の子どもたちだけを守っていて良いのだろうかと考えさせられるといいます。行政や教育委員会からの情報う鵜呑みにせず自分で考えてほしいと訴えました。
7. 第1回のあつまりで発表された北海道エコビレッジ推進プロジェクト代表の坂本純科さんから、次の社会をどうして行くのか、感覚的ではなく具体的に示していきたいと報告がありました。
8. 続いても第1回のあつまりで発表されたNPO法人ねおすの宮本英樹さんから、福島の子どもたちを夏休みに500名受け入れる「福島キッズ」の報告がありました。当初200人くらいで予定していたのですが、あっという間に1000人のウエイティングができてしまったといいます。5年〜10年の長い支援にしていきたいということでした。

9.

最後は呼びかけ人代表の天使大学荒川義人さんからのご挨拶です。「今回の原発事故で一番ショックなのは、放射能が将来の夢までを奪っていること。 今後も皆さんの<何かしたい><どうすれば?>」の参考になる活動例や情報を提示していきたい。」とお話されました。


2011年9月10日(土)に「田中優さん講演会」を開催いたします。この会は、「田中優講演会実行委員会」と当ネットワーク、「子どもの未来と、食を守るネットワーク」の共催となり、当ネットワークでは今回に次ぐ「第3回意見交換会」と位置づけることになりました。席数に限りがあるため早めのお申し込みをお勧めします。

●「田中優さん講演会」
2011年9月10日(土) 18:00〜20:45 かでる2・7 820研修室
田中優さん講演の記録 http://nanohana.aikotoba.jp/yu-report.html


●7月22日当日の模様をライターの深江園子さんがまとめてくださいました。
ワードファイル(465KB)です。是非ご覧ください。 20110722kiroku.doc

 


「子どもの未来と、食を守るネットワーク」
〜北海道の大地にたねをまこう〜
第2回 意見交換会

「子どもの未来と、食を守るネットワーク」〜北海道の大地にたねをまこう〜

第2回 意見交換会のご案内

子どもたちの未来と食を守るために私たちが出来ることは何か、また、しなけれ
ばいけないことは何か・・・
想いをひとつにし、認識を新たにするための1回目の意見交換会には、たくさん
のみなさまの参加を得ることが出来ました。
そして、様々なメッセージも頂きました。
その想いを共有し、さらに一歩踏み込んでネットワークをより有益なものとする
ために、第2回意見交換会を開催いたします。
前回以上のみなさまの参加をお待ちしています。

今回のメッセンジャーは、以下の方々を予定しています。(順不同)

@安斎伸也氏
  福島県福島市庭坂「あんざい果樹園」四代目
  http://cave.ankaju.com/ ※メッセージPDF(220kb)をご覧ください。
A上島信一氏
  北海道コカコーラボトリング執行役員(CSR=企業の社会的責任担当)
B大島貴美子氏
  神奈川県座間市 麦っ子畑保育園園長
  http://www.tabemonotuushin.co.jp/
  http://www.mugikko.org/message/index.html
C秋山孝二氏
  NPO法人北海道市民環境ネットワーク理事長
  http://www.akiyama-foundation.org/weblog/

開催日時 2011年7月22日(金) 午後6時30分〜午後9時
開催場所 「札幌エルプラザ」3階ホール 札幌市中央区北8西3

*今回は、ネットワークを維持していくための資料代として1000円をいただ
きたいと考えています。ご協力よろしくお願いいたします。(ネットワークの会
員についても会場で募集します。)
  
開催呼びかけ人代表
  荒川義人 (天使大学教授)
  湯浅優子 (北海道スローフード・フレンズ リーダー)

開催事務局 オフィスアイズ 今宮廉
問い合わせ先 011−215−8871

===

「わすれてはいけないこと」

2011年3月11日から、私たちの生き方は大きく変わった。
あたり前だった日常が一瞬のうちに無くなるということを思い知らされたのだ。

いまだ頭も心も整理がつかないが、被災地の方たちへ思いを寄せながら、
このことは自らが暮らすこの北海道のことでもあるのだと気づいた。

各種の情報の中でつきまとう不安や、
解決の方向すら見えない原発事故の影響は、
私たちひとりひとりに、これからを思い、今をどう生きるのか?
それを問うている。
私たちの本気と覚悟が問われているのだ。

ふるさとの『大地・水・空気』が安心した暮らしを支え、『食』を育む。
そのことが、子どもたちのすこやかな笑顔を守ることにつながる。

こうしたことをひとりひとりが考え、乗り越える力の手助けとなれるように、こ
のネットワークが生まれた。
より質の良い情報の共有や支えあう仲間の存在が、
『忘れてはいけないこと』を教えてくれる。

食、子どもたちの未来、本当の意味で豊かな世界を作る一助となるための、
ネットワークでありたいと思う。

「子どもの未来と、食を守るネットワーク〜北海道の大地にたねをまこう」
呼びかけ人代表 湯浅優子
(農業・スローフード・フレンズ北海道リーダー)

 
撮影:山本敬介 ※写真の無断使用は固く禁じます。
HOME 活動記録TOPへ TOPへ