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チーズ ミルクの形2005

「チーズ」が帰ってきます!
 今回5回目となるこのイベントは、スローフードの歴史的オフィスがあるブラ市で、9月16日から19日にかけて開催されます。20005年版は、さらに国際色を強めました。イベント「チーズ  −ミルクの形−」は、正式に「国際展示会」の認証を獲得しました。回を重ねるにつれて、出展者や訪問客、世界のメディアの注意を引く、重要な催しとなっています。イタリアやヨーロッパの生産組合との協力で、「チーズ」には最良のDOPやIGPチーズが出店されます。それらは最高のクオリティの表現としてブースに並べられ、独自の色と香りを振りまきながら、町中の道と広場で楽しむことができます。2005年の主役はヤギのチーズです。

成長の記録
 2003年は次のような結果がでました。15万5千人の入場者、学習プログラムへ4000人の学生の参加、味覚ワークショップに2640人の参加、日曜にはすでに売り切れるチーズも現れました。グラン・サラ・ディ・フォルマッジョに設置されたエノテカでは36000杯ものワインが消費され、19000人が参加しました。これらの数字はイベントの大きな成果です。2003年にはイタリア、ドイツ、スイス、オランダ、フランス、ポルトガル、ギリシア、アイルランド、イギリスから140の展示者を迎え、イタリア、デンマーク、オランダ、ポーランド、スペイン、スイス、アメリカからプレジディオ指定のチーズがやってきました。グラン・サラ・デル・フォルマッジでは世界中からの製品が並べられました。とくに人々の注意を引いたのは、イベントの中心であるヨーロッパ共同体からのDOPやIGP認定のチーズ、またはイタリアや世界のプレジディオ製品でした。

2005年版の特徴は?
 2005年版の特徴は、「世界のヤギチーズ」です。ずらりと並んだチーズは特別販売所で購入することができます。ヤギチーズをテーマにするというのは「文化的な選択」であり、さらに個人的な楽しみにも訴えかけてくれます。ヤギのミルクを使ったチーズは、消費者の間に明らかな反発をおこしたり、または逆に大きな情熱をかきたてることがあります。現在西洋のすべての国で、この種類のチーズが成長を遂げています。その功労者は、ヤギチーズを自らの食文化の旗印としたフランスでしょう。しかしながら南アメリカ、中東、アジア、オセアニアでも何千ものヤギが飼育されていることも、忘れてはなりません。素朴で粗食に甘んじる、適応性の高い動物であり、厳しい土地でもミルクを供給してくれますし、人は常にそれをチーズに変えてきました。チーズ2005は「チーズの広大な宇宙」を知り、大いに評価する機会になることでしょう。それはサントモールやロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノ、クロティン・ディ・シャヴィニョールなどの有名チーズにとどまりません。

買って・試食して チーズの大マーケット
 ブラ市の歴史的中央部に、世界中の生産者、選別業者、チーズ製造者がやってきます。チーズ業者やファンにとっては、逃すことのできないイベントです。展示されている製品の味と香りを、最大限に評価することができるように、どのチーズにもイタリアの一流ワインが合わせられます。マーケットにはプレジディオの製品や、2004年10月トリノでおこなわれた、テッラ・マードレ参加コミュニティの製品もあります。マーケットのブースの中には、前回のように「牧人の島」が設けられます。イタリア、世界の牧畜・チーズ業者を迎えるスペースで、ここでチーズを展示し、販売する機会が与えられます。それらは見つけることがほぼ不可能なもの、チーズの伝統における本当の意味での宝です。
 加えて、ここ数年で急成長をとげた部門である、「BIO認証チーズ」という特殊セクションが設けられます。生産者と消費者の関心をにわかに集め、北世界の農業に回答と示唆を与えています。またこれは発展途上国の農業のためでもあります。資源の保護と再評価、環境への配慮、動物の健康、それを消費する者の健康への配慮という原則を守るために、知っておくべき、検討することが必要とされています。侵略的な技術や工業的な農業の平均化に対抗するために、そしてエコロジーという文脈の中で、生産者と市民の行動を起こしてゆくために、有効な方法です。ビオについては様々な意見があります。総合的にチーズの世界を見ることのできるチーズのようなイベントでは、欠かすことができないテーマでしょう。この部門について再度語り合い、再評価する重要な機会となることでしょう。

ヤギチーズの家
 チーズ2005は、主役であるヤギチーズの、すべての種類にオマージュが捧げられます。「ヤギチーズの家」には、本当に希少なもの、遠くからやってくるもの、めったに口にすることができないようなもの、忘れてしまわれたチーズが販売ブースに並ぶことでしょう。これらの製品は大量流通には決して適さないものです。その特質を失いつつあるこれらのチーズは、保護され再評価されなくてはならないのです。エストレマドウーラのIboresから、ギリシアのKafalotyri、セヴェンヌのPalardonから、バジリカータのCasiedduまで、ノルウエーのGjetost から、ヴァルテッリーナのScimudin まで。国際的なチーズは、その歴史、伝統、たぐいまれな味覚とともに「ヤギチーズの家」に展示されます。

大ホールとエノテカ
 チーズを静かで適切な環境で試食するために、大ホール( La Gran Sala )が設けられ、そこではヨーロッパ共同体のDOP、IGP認証を受けたチーズが並びます。この2つのセクションは、チーズ2005のメインテーマにそって、ヤギチーズを扱います。そしてプレジディオからのチーズもここに並びます。試食をよりよいものにしてくれるのは、良いワインをおいて他にないでしょう。エノテカのリストに掲載される1000以上のワインから、お選びいただきます。イタリアの偉大なワインメーカーたちは、チーズの訪問客にワインを提供するのを素晴らしい機会と考えています。食とワインが最良のコンビとなり、双方を高め合うからです。

ビールの広場

 サローネ・デル・グストでも評判だった、「ビールの広場」が戻ってきます。ここにイタリアのみならず、世界の手作りビールのトップたちがやってきます。この世界で最もポピュラーな飲み物の1つを愛好している人々のためのスペースです。そこにはチーズが提供され、皆様をきっと驚かせることでしょう!

試食ブース
 レストラン経営、地域の現状、生産組合にあてられているこのスペースでは、チーズの大観衆にアピールするために、乳製品をベースにした地域の料理や、その地域のワインをプロモーションします。チーズについては譲れないという特別な地域の知識を深めるための、食を愛する人々にとって、またとない機会となるでしょう。

サーカス 味覚教育
 チーズは大人にとっても子供にとっても、味覚教育の重要な場になります。この「サーカス」には、芸術家、俳優、音楽家たちが次々とやってきて、アート形式でチーズの秘密を勉強させてくれます。

子供のためのチーズ
 楽しくて役に立つ、子供たちへの教育イベント。物知りな生産者の指導で、みんな小さな専門家になります。

味覚ワークショップ
 スローフードによって30以上のワークショップが開催されます。そこにはチーズの世界と、すべてのミルクの形を探訪させてくれる生産者や専門家が呼ばれます。それに加えて世界中からやってくるワインが提供されます。試飲し、知識を得て、賢い消費者になるための貴重な機会になることでしょう。

特別ディナー Appuntamenti a tavola (食卓でデート)
 チーズはブラを離れて、地域を巻き込んでゆきます。歴史的な建物、ランゲ地方のお城、ピエモンテの素敵なレストラン、オステリアは、イベントに際して夕食会を開催します。その場所のシェフが料理することもあれば、ゲストシェフによることもあります。常にイタリアのトップクラスのワインが提供されます。

ポッレンツォでチーズ

 スローフードとピエモンテ州、エミリア・ロマーニャ州が創立した食の大学のある、ポッレンツォ・エージェンシーは、チーズのために開放されます。訪問客のためにいくつもの重要なイベントがここで行われます。チーズの原点や、精錬業者の役割、イベントに付随した国際会議が行われますが、それだけではありません。ポッレンツォには食とチーズの世界の、主役たちがやってきます。チーズの精錬業者、シェフ、生産者たちは、自分たちの最高級のチーズを持参し、その秘密を明かしてくれることでしょう。そこにはポッレンツォにあるワイン・バンクも参入します。

その他のイベント

チーズ・ボード・レストラン
ピエモンテのレストラン、オステリアが、チーズの期間中に、スローフード協会の選定するヨーロッパのDOP、IGPチーズを提供します。今年5回目になる「チーズ優良店賞」は、小さな優良生産者のチーズを研究し、選定し、提供するレストラン、販売店を表彰します。

Cheese協賛者
ピエモンテ州
クネオ県
アルバ市、ブラ市、ランゲ・ロエロ地方 ツーリズム振興会
クネオ商工会議所
UNION CAMERE TORINO
FONDAZIONE Crt
FONDAZIONE Crc
FONDAZIONE Crb
ブラ カッサ・ディ・リスパルミオ銀行 

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