トーク&上映会 in 札幌~「セヴァンの地球のなおし方」&若者たちと語る~2月5日(日)トークセッション『わたしの、北海道や日本のなおし方』
大人たちには、これを直してほしい。
- 徳冨
- 環境について、もっと問題意識をもってほしい。
- 金川
- テレビの街頭インタビューで「いまの若者は~」という大人たちの言葉を聞くと、「そういう若者たちを作ったのは誰だ?」って聞き返したくなる。大人たちが私たち世代に失望したら、いい世界になるわけがないって思う。
- 福澤
- 食べ物についてもう一度、真剣に考えてほしい。自然という大きな体系の中ですべてのものはつながっている。だから自分の身の回りのことを一つひとつ考え直してほしい。
- 菅野
- 社会人としてある程度社会のシステムに組み込まれていくようになると、その中で現実問題と向き合わなければいけなくなる。ただそれに慣らされるうちに、いまの50~60代には諦めみたいなものがあるように感じる。TPPでは自己変革が求められているという気がするが、僕自身も考え続けながら、いまの農業のあり方を提示して、ビジョンとしてどんどん出していくことが大事だと思う。ときには「青くさい意見」に耳を傾けることも必要だ、と思う。
北海道のいいところは?チャンスはどこにある?
- 徳冨
- 「埋もれたモノ」札幌で暮らしていて生活に不満を感じることはない。ただ逆に、札幌のいいところは何かと考えたときにピンとくるものがない。これからは、埋もれたモノ、自分が気づいていない札幌のいいところを見つけていきたい。
- 金川
- 「誰かが手を貸してくれるまち」本気でやりたいと声を上げれば、誰かが手を貸してくれる社会。札幌にはそういう「輪」があると最近強く感じる。
- (宮本
- 札幌にはそういう「輪」が少ないことが課題と言われ続けてきたが)
- 金川
- 少ないのではなく、つながっていないのでは?
- 福澤
- 「四季を感じられる」季節を感じられるのが大好きなところ。冬のすごく寒い日の夜に見えるきれいな星空が好き。やっぱり北海道はいいなと感じる。
- 菅野
- 「食、エネルギー、幸せの自給力」原発事故に遭い、故郷で農業ができなくなると思ったとき、今後はどうやって生きていったらいいのか自問自答した。そうする中で僕はたとえ飯舘で農業ができなくても、僕自身は他の場所(北海道)で農業を続けて、次の世代につなげていけたらいいと思うようになった。自分の子どもや孫が飯舘に戻って農業ができる日まで、それを目標に農業を続けていこうと思う。北海道のいいところは「食、エネルギー、幸せの自給力」。北海道は食糧自給率が高く、規格外の食物もいっぱいある。畜産にしても、日本の中でも珍しいほど条件に恵まれた場所。また、自然エネルギーについても、風力、バイオマスなど、ほかの地域に比べてもポテンシャルが高い。幸せの自給力というのは、まさに札幌出身のふたりが言うようなこと(生活に不満がない、北海道は世界一)を自分もいろんなところで感じている。