「テッラマードレ(世界食のコミニティ会議)」
10月26〜30日(イタリア・トリノ)
その2 サローネデルグースト(巨大食の見本市)編

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1.テッラマードレの会場に隣接したリンゴット博覧会場で第5回のサローネデルグーストは行われました。2年に一度ヨーロッパや、世界中の食が集まる見本市。開場前から長蛇の列ができていました。ちなみに入場料は1日券が大人20ユーロ(3000円くらい)です。
2.会場内は驚くべき広さです。テーマは「おいしく、きれいで、正しい」なんともわかりやすい。出店者は75%が生産者。この比率は10年前から逆転したそうです。年々本来の主旨に近くなっているといえます。それにしても、チーズや生ハムの多様なこと!!
3.さらに驚いたのが世界中のプレジディオ(スローフード協会が保護や販売に乗り出した味の箱舟の1ランク上のプロジェクト)の食品が生産者とともにズラリ並んでいた事。ひとつひとつ舌で確かめながら歩いていたら、あっという間に2時間も経っていました。これは世界のプレジディオ地図。まだアジアにはほとんどありません。

4.こちらはアルゼンチンのプレジディオとうもろこしの生産者。通訳してくれるのはボランティアのスタッフです。こうして各ブースでは食品をはさんで積極的な情報交換や販売が行われていました。生産者の方は日本に味の箱舟に登録された八列とうもろこしがあることに驚いていました。

アルゼンチンのプレジディオとうもろこしについて

5.こちらはプレジディオではありませんが、とうもろこしの粉を売っていました。どうですか、ディスプレイがしゃれていますね。ヨーロッパはこういうところが本当にうまい。日本も見習わなければなりません。
6.これが試食用のポレンタ。とうもろこしのお粥ときいていたのですが、見た感じは蒸しパンです。温め直してもらって口に入れたら、その瞬間お粥になりました!おいしかった!
7.こちらはイギリスの牡蠣。少しお金を払って試食しました。三部さん、満足そうです。
8.こちらはサローネの中でも大きな位置を占めるエノテカ。1ユーロ〜4ユーロ(150円〜600円)という格安で2000本!のワインリストの中から好きなワインを試飲できるコーナーです。おつまみ?も素晴らしいものが揃っています。ワイン好きには、こりゃーもーたまらん、です。
1杯目のスプマンテをついでもらってうれしそうな、やまもと。

9.スローフードの出版物やグッズも豊富にありました。手前の辞書のような本が、今回のテッラマードレに参加している食のコミニティがすべて網羅されている世界の食コミニティ図鑑と言うべきもの。うしろはイタリアのスローフード協会が認めたオステリア(レストラン)ガイド。スローフード協会の資金源となっているベストセラーです。北海道にもほしいなあ、こんなガイド。

10.テッラマードレ閉会式の前夜に日本人集会が行われました。会場ではなかなか顔を合わすことがない全国のコンヴィヴィウムの面々と交流を深めました。石田さんやジャコモ副会長も顔を出してくれました。企画いただいた福島の遊佐さん、ありがとうございました。



●アルゼンチンのプレジディオとうもろこしについて●

(訳:森田里絵)
撮影:山本敬介・三部英二 ※写真の無断使用は固く禁じます。
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