「テッラマードレ(世界食のコミニティ会議)」
10月26〜30日(イタリア・トリノ)
 その1 テッラマードレ(世界食のコミニティ会議)編

その2「サローネデルグースト編」へ
その3「イタリア珍道中編」へ


写真をクリックすると大きな画像(850×600ピクセル)をご覧いただけます。
1.イタリアトリノへやってきました。これがテッラマードレが行われる巨大な施設リンゴットオーバルの全景です。テッラ・マードレとは、世界中の食のコミュニティが情報交換を行う国際会議です。
2.会場となったリンゴットオーバルには148カ国から4,803人の生産者、417人の大学関係者に加え、今回は特別に953人の料理人が集まりました。見渡す限り人人人…そして多種多彩な民族が世界中から結集しています。その中にいる不思議。世界は多様だということをあらためて思いました。
3.開会式の壇上にあがったのは148ヶ国からの代表です。その前でスローフードの会長カルロ・ペトリーニが開会のスピーチをおこないました。食と農に関するテーマごとに熱のこもった意見交換が、この会場で5日間にわたって繰り広げられます。

カルロペトリーニ開会式のスピーチ
カルロペトリーニ閉会式のスピーチ

4.こちらは開会式で演説するイタリアの大統領ジョルジョ・ナポリターノ氏。2年前の第一回の開会式にはチャールズ皇太子が出席していました。これらのことからもヨーロッパにおいてスローフードが政治的にも成熟してきている事ががうかがえます。

5.こちらはトリノ市内の広場に設置されたテッラマードレ告知用の巨大スクリーン。トリノ市も主催者に名を連ねているだけあって、市内のあちこちでテッラマードレのポスターや旗など、イベントを盛り上げるツールを見ることができました。
6.こちらは長崎の農家岩崎政利さんの「種の未来」という部会での発表。自家採種を続ける岩崎さんの想いがひしひしと伝わってくる素晴らしいプレゼンテーションでした。テッラマードレの会場はA〜Hの9つの大小さまざまなブースに区切られ、様々なテーマに沿って、食のコミニティが情報交換を行っていきます。
7.こちらは「資源 女性と農業 知識とその継承」という部会。スローフード岩手から参加している安家地大根を守る活動をしている高校生嘉村野絵ちゃんが、世界的な環境活動家であるヴァンダナ・シヴァさんなどそうそうたるメンバーの中、発表を行いました。
8.同時通訳のイヤホンをつけて発表に耳を傾ける三部氏と川合氏。日本語の翻訳サポートはすべての部会にはありませんが、それでも開会式なども含め、主だった部会は網羅されており、日本のような単一言語=単一国に対して、手厚くサポートされていると感じました。

9.こちらは最終日の最終部会「食システムの中の料理人」。生産現場に足を運ぶことの意義やそれらを的確に消費者に伝える役割などが叫ばれ、最後にはカルロ会長自らが、「料理人こそが地域と農業を守る大きな使命を担っているのだ」と檄を飛ばして、5日間の生産者会議は幕を閉じました。

10.最後の講座終了後、シェフコートを着て参加していたたくさんの料理人がメインステージに上がり、撮影が行われました。このほかにも会期中も多くのカメラマンがスチールとムービーを撮影していました。スローフードの広報力、そしてその重要性を強く感じました。
 
撮影:山本敬介・三部英二 ※写真の無断使用は固く禁じます。
HOME 活動記録TOPへ TOPへ